AST(エイエスティ)大阪気功センターは 、“からだのケア”を目標にした気功院です。

ベニバスモモ

私達は夫婦で、当気功センターを開院してから早や20数年になります。
今までさまざまな症状や病気で苦しんでいる患者さんたちと向き合ってきました。
ガン末期の方やがん再発予防の方、原因不明の症状の方、リウマチ、膠原病、骨髄異形成症候群、糖尿病、腎不全、腰痛、膝痛、椎間板ヘルニアなどの整形疾患、うつ病、不定愁訴で苦しんでおられる方などなど。

AST気功でうまく患者さんの辛い症状を緩和させることもあります。
さまざまな症状に寄り添うことで、患者さん自らが立ち上がり、社会にもう一度出ていかれた方もいます。
AST気功と家族のケアを通して、大切な家族やパートナーを安らかに見送られた方もいます。

その多くの貴重な出会いから、患者さんが“病気”や“症状”から“健康”に向かうために私達ができることは“施療”という狭義の枠だけではなく、“からだのトータルなケア”をお手伝いすることではないかと日々思うようになりました。

AST大阪気功センターの3つの理念

モクレン

1.「気」だからこそできるケアの形があります。
私達が使う“AST(エイエスティ)の気”は、患者さんのからだに副作用や負担を与えません。なので、赤ちゃんから高齢の方まで安心して受けていただくことができます。
本来備わっている体の機能に沿って“ASTの気”を掛けていきます。からだの中にある“回復しようとする力”が自然に活性化していきます。

2.「気」だからこそ実感する症状の緩和、改善の方向があります。
“ASTの気”で、何度も何度も、からだの機能が活性化していく方向に働きかけていきます。
それはリハビリテーションで行なうような、機能の再教育の考えと少し似ているかもしれません。例えば、曲げ伸ばしが不自由な腕を、繰り返しリハビリをするような感じです。
また、気だからこそ、何度も何度も体の機能の弱いところに気を掛けることができるのです。そして、それは薄皮をはがすが如くゆっくりと、また、からだに一切の負担をかけることなく、症状に変化が現れるようになります。症状が重い方ほど、それはゆっくりじんわりとやってきます。

3.「気」だからこそ、患者さんの症状に対して寄り添うことができます。
病気や症状を克服するということは、いわゆる病院で行なう専門的な“治療”を受けることで終わりではありません。
病気に対する正しい知識を身につけることや、健康でいるための衛生管理など、病気を克服するために為すべきことがあります。
それは、自身の身の周りのことだけでなく、家族の世話や介護のことであったり、精神的な要因まで含めて多角的な方面で、バランスよく統合されていなければならないと考えています。
その中の1つの要素として、“AST気功”をぜひ使ってほしいと考えています。
からだに負担ばかりかけることが、施療ではありません。
からだが安心して委ねることができるもの、そして、からだの力になるもの、それができるのが、AST気功です。
それこそが、“からだのトータルなケア”の力になってくれるものではないかと、私達は信じています。

AST気功のプラスアルファ効果

AST気功がもっと身近に、より多くの人が身に付けて、家庭の中で、家族の中で、自分自身のために、活かされるようになってほしい。それが私達の目標です。

路地でもしっかり咲いている。

施療の前に”相手を知る”

当大阪気功センターでは、日頃気功で病気や症状の施療を行なっています。
私達にとって、気功施療は患者さんの体と対話することだと考えています。気を通して患者さんの体はどのような反応を示してくれるのか。施療時間の経過とともに、からだにどのような良好効果をもたらしてくれるのか、を見ていきます。

まず施療を行なう前にできるだけ詳しく症状をお尋ねします。症状はどんなものなのか、どんな時に出るか、その程度は?症状が継続する時間は?から始まります。また、基本的な生活の状況(睡眠が取れているか、とか食欲はどうか)などもお尋ねします。専門用語で“クリニカルリーズニング”とも言い、患者さんの状況や状態を把握することで問題の解決に結びつけていきます。

 

ところが中には、そんなことよりも早く施療をしてくれないかと少しイラッとされる方もいらっしゃいます。気功というのは何かしら手からパワーを出して、悪いところをぱっと取ってくれる、そんなイメージを抱いておられるのかもしれません。もちろん基本的な症状を問診票に記載されていますので、施療としては成立します。
しかし、そこには“プラスα”がありません。つまり、患者さんの体と対話していく中で生みだされる“プラスα効果”が出てこないのです。

腰痛が改善していかない理由
最近、主訴である腰痛が一向に改善の方向へ進んでいかない患者さんがおられました。通常の腰痛患者さんなら、そろそろ良い方向へ落ち着いていく頃です。痛みや症状の程度も他の腰痛患者さんと同じような印象を受けるにも関わらず、何かが違うのです。おそらく、こちらがその何かを見落としているに違いありません。
それでもう一度腰痛という限局した枠にとらわれず、患者さんの症状から、既往歴、生活状況などについて、あらためてお話を伺いました。
当初の訴えと、数年前に診断されたという“椎間板ヘルニア”から、その再発を疑いましたが、その方向では改善されません。この方は以前心筋梗塞でステント治療を受けていらっしゃいます。腰痛は起床時にひどい痛みが数十分続き、段々体を動かしていくと治まっていく、ということ、そしてこの暑くなってきた時期から痛みがひどくなったことの状況から1つの予測を立てました。
もしかして、この暑さも伴って就寝中全身の血流に変化が見られ、それにより腰部の血流が悪くなっているのではないか。それにより起床時腰部の痛みが出ているのかもしれない。それで方針を変えて、全身の血液、血管の活性化と心臓のケア施療と腰部の血流を促す施療を続けてみると、腰の痛みが次第に改善されていきました。
補足ですが、この患者さんは、ASTに来られる前に病院を受診されていますが、心臓にしても、腰痛にしても、特に今すぐ処置しなくてはいけないような問題はありませんでした。病院側はいわゆる“様子を見ましょう”という判断です。しかし痛みが取れなかったので、ASTに来られたということです。

“プラスα効果”が導く解決へ

幸いなことによい結果が出たのは、患者さんが粘り強く施療を続けてくれたこと、そしてこちらがそれによって患者さんの痛みの状況を的確に把握できたことです。正しい方向で施療が進む時、患者さんの体はきちんと私達の気功施療に応答してくれるのです。これが私達の言う、“プラスα効果”です。
病院に個々の患者さんの”プラスα”を求めるのは難しいでしょう。病院は最新の医療機器があり、客観的で正確な診断を提供してくれる場だからです。しかし、そのような最新設備の中でさえ、もれてしまいそうな病気や症状の極小さな、おそらくそれは最新の画像でも映らないようなもの。それはその時点では取り立てて病気の原因とみなされないもの。しかし、それは何かしらの違和感として患者さんに知覚化させるもの。それを患者さんは“痛み”として訴えられるように思うのです。

その何かしらの違和感にAST気功は意識で気を送ることができます。最新の医療機器でも異常とみなされないような極極小さな違和感を気功のプラスαでもって施療していくことになります。
そんな小さな違和感なんて分からないし、気にしすぎなくてもよいのでは?と思う方がいらっしゃるかもしれません。もちろん、神経質になり過ぎるというのもよくありません。しかし、中には気にした方がよい“極小さな違和感”が紛れ込んでくることもあるように思います。”このまま放置しておいてはだめだよ”自分に問いかけをしてくれる”からだ”からのメッセージ、そんな気がします。
以前その小さな違和感が大きな病気に発展したかもしれない、という経験をされた人がおられました。同じAST気功をやっている女性が自分の腹部に“極小さな違和感”を感じ、病院を受診しました。担当医師は“それは気のせいでしょう”と取り合わなかったようです。しかしあまりしつこく検査をしてほしいと訴えたため、しぶしぶ画像検査をしてみると、極初期の大腸がんが見つかったそうです。担当医師からは“よくこれに気が付きましたね”と言われたそうです。その女性はこの違和感を無視してはいけないものだという確信があったそうです。毎日ASTで自己ケアをしていたからこそ気づくことができた“プラスα”だったのです

からだが発信する小さなメッセージに向き合う

からだが発信するごく小さな違和感、それはあなたにとって大切なメッセージです。それを無視してもよいのか、それに答えるのか、それはあなたのからだに対する思い、いわゆる“プラスα”があるかないかということにつきるのではと思います。

このプラスα効果が生まれる最高峰はどこかというと、それはまさしく家庭であり、家族です。家族だからこそ、家族の調子が分かるのです。肉体的にも精神的にも分かり合える機会が多いのです。
家族ケアというと家族のお世話をするように捉えがちですが、決してそうではありません。家族それぞれのことを思いやることから生まれる“プラスα”で、家族皆が気持ちよく生活できる土壌を作ること、それがASTの家族ケア、自己ケアだと思います。

AST大阪気功センター

佐野昌吾   佐野紀江