/ 2月 15, 2018/ 気功治療

-最近、食事中によくむせ込んでしまうのです

と、患者のSさん。

 

机上での仕事がら、終日パソコン、スマートフォンから手が離せません。

慢性的な肩こりと、目の疲れに悩まされ、施療に来られている方です。

 

―疲れているからかな。

 

パソコンの長時間使用の方には頭痛や首の痛みなどもよく見られます。

 

最近急増しているのは、

“スマートフォンサム”と呼ばれるものです。

一言でいうと、使いすぎからくる親指の腱鞘炎のようなものです。

 

実は意外と見落とされているのが、

この“むせ込み”です。

 

“むせ込み”は、ごっくんと飲み込んだ食べ物の破片が、

スムーズに食道に入らずに、気管の入り口に引っかかったり、

気管の方へ入り込んだ時に起こります。

気管の中に、物が入らないように吐き出すための

“防御反射”とも言えます。

 

通常、むせ込みの原因には、

1、高齢者や飲み込む筋力が低下した場合や、

2、脳梗塞(脳の血管が詰まる病気)などの後遺症や、

3、頸椎症や

4、脳の病気(進行性の病気、パーキンソン症候群や認知症など)

などがあります。

 

ではなぜこの“むせ込み”が、パソコンに関係しているかといいますと、

問題はその姿勢にあります。

 

パソコンなどをする姿勢は、“身体を前に傾けた姿勢”になります。

これにより頭を前に突き出した状態になり、

下あごが上に上がってしまいます。

この姿勢が長く続くと、“下あごが前方へ”ずれてしまい、

それにひっぱられるような形で、

“頭の位置も前方へ”ずれていきます。

 

首は本来あるべき生理的湾曲がなくなり、

“ストレイトネック”と呼ばれるような

“真直ぐ引き伸ばされた形”になります。

 

《食道の前方》には気管があります。

この部位は“生理的狭窄部”といわれます。

もともとこの箇所は食道が気管より圧迫されて、

通り道が狭くなっています。

 

《食道の入り口》はちょうど首の骨(以下頸椎)の6番辺りにあります。

つまり、食道の前は気管で、そのすぐ後ろは首の骨に挟まれているかっこです。

 

頭が前に突き出してあごが上がった姿勢を長時間続けていれば、

ちょうどこの頸椎5番、6番辺りが重心の影響で喉の方へ滑るように

負荷が掛かってしまいます。

つまり、《食道の入り口付近》は《前方》では気管により圧迫を受けながら、

《食道の後方》からは頸椎の5番、6番が喉の方へ押していることになります。

その結果、喉の空間が狭くなり、食べ物が食道にうまく入りにくい状態になってむせ込みが起こってしまったということです。

 

 

原因が分かれば、AST気功の施療は至ってシンプルです。

 

1、頭、首から肩にかけての筋肉のコリを取ること

2、あごの関節のコリを取ること

3、頭から掛かる重心線のラインの歪みを元の位置に戻すこと

そのために、頭から首の骨のライン、

頸から肩、背骨にかけての骨のライン、を真直ぐに戻すこと

4、頸椎5番、6番の前方へのズレを元に戻して安定させること

 

 

Sさんのむせ込みの症状は今回の施療で取れました。

しかし、肩こり、目の疲労はまだまだ続くようです。

 

 

 

 

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