/ 7月 8, 2018/ 新着情報, 気功治療

。。。。。。もう1ヶ月前になってしまいましたが、

2018年6月7日(木)毎日新聞の夕刊に、
『術後7割 抗がん剤不要』
早期乳がん 再発程度変わらず 米研究チーム

という小さな見出しのニュースが載りました。

他に先駆けて一輪だけ咲いた向日葵

早期乳がんの方で、術後、再発の可能性の恐れが“低い”と判定された方だけでなく、“中等度”と判定された方でも、抗がん剤による化学療法は不要である。
ホルモン療法だけで十分だという報告でした。
このような判定を受けるのは、早期乳がん患者さんの7割をも占めるそうです。
今回の結果は、必ずしも再発の恐れが高くない場合でも、『念の為』ということで、化学療法を併用してきた従来の治療法の選択に、大いに役立つだろうと記されていました。

ああ、これでやっと患者さんの辛さは減るのでは、と、胸が高鳴りました。

今までも、そして、現在も、術後、抗がん剤治療を受けながら、当気功センターに来られるがん患者さんがおられます。

その理由はとてもシンプルです。
抗がん剤治療が辛いからです。そして、不安だからです。
辛くなると、人は誰でも不安になります。
いつまた再発するのかという恐怖と、体の辛さから、少しでも楽になりたくて、
あるいは、それを、誰かに分かってもらいたくて、当気功センターに来られるのです。

以前、術後、1年以内に再発率95%と判定された悪性の乳がんの患者さんのケアをしたことがあります。
手術は成功し、病巣部は完全に取り切れたそうです。
しかし、リンパ節に転移していたことと、悪性度が高かったために、放射線治療や、非常に強い抗がん剤治療が長く続きました。
その副作用に苦しみながら、当気功センターに通われたのです。
結局、術後すぐに当センターに来られてから、気功を止められるまでに、7年もの期間が経っていました。そしてその間一度も再発されることはありませんでした。

この患者さんのように、たとえ、手術で患部をすべて取り切った方でも、再発を防止するために、抗がん剤治療が必要となります。
冒頭の記事の、『念のため』というのはこのことを意味しています。

抗がん剤や放射線の副作用からくる症状や程度は、人それぞれです。
気分の悪さや胃のムカムカ感や、
体の鉛のような重たさ、
手や足のしびれやむくみ、
手足に力が入らなかったり、
術部の痛み、
不安や気分の悪さからくる、不眠やうつ症状などなど、                    挙げたらきりがありません。

辛い治療が終わっても、上記のような症状がすぐになくなるものではありません。人によっては、長い期間、副作用からくる症状に悩まされることもあります。

また、病院治療がすべて終わったからといって、『がん』という病気の性質上、
100%再発がなくなるというわけでは決してありません。

なので、ある方はサプリメントを飲み、
別の方は食事療法で、または、運動を、
あるいは、鍼や漢方薬などを、
そして、気功をと、
自分にとって、体によいとされるものを取り入れて、再発の恐怖と向き合われるのです。

ある膀胱がんの患者さんが、術後の抗がん剤治療に疑問を持ち、勇気をもって、
主治医に異を唱えたことがありました。

―抗がん剤を受けたくないといったら、どうなりますか?

―嫌なら、受けなくてもよいですよ。
それなら、治療は終わりになるので、もうここに来なくていいですよ。
結局、その方は主治医から見放されたら、他に行くところがないという恐怖に勝てず、仕方なく抗がん剤治療を受けることにしたそうです。

不思議なことに、当センターに来られる患者さんは、副作用からくる辛い症状を、病院の主治医に訴えることはほとんどないようです。
その代わりに、当気功センターに来られると、
開口一番、

-辛いです、
と訴えられます。

残念ながら、
患者さんの苦しみや辛さが、
一度や二度の気功で、簡単に取れるものではありません。
もちろん、魔法のように取れれば、どれだけよいか、と思わない時はありません。

当気功センターができることは、患者さんの訴える症状を聞いて、
それらの症状が1つ1つ治まっていけるように、
何度も何度も気功施療を行なっていくことです。

術部がより健全な状態になることと、
抗がん剤の副作用でダメージを受けた他の箇所の改善を図ります。
そして、体の免疫力を上げて、再発予防を目指すのです。

それを患者さんとともに目指します。
患者さんが、ご自身の病気の不安や、症状に対する辛さを超えるまで、
私達もまた、長い道のりを共に歩きます。
これが、当気功センターが行なっているAST気功です。

だからこそ、今回の研究発表のように、
過度に患者さんの体に負担をかけることが多い『念の為治療』が、
『本当に必要な治療』の時だけ、患者さんに処方されることを、
切に願うばかりです。

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