/ 11月 1, 2018/ シリーズ・気を感じる, 新着情報

月に1回、気分転換も踏まえて、3原色を使った絵の教室に通っています。
先日、絵の先生が次のようなお話をしてくださいました。
同じ絵のクラスでも、全く雰囲気が変わってしまうことがあるんですね。
その時の生徒さんの雰囲気もあるでしょうけど。その場がスムーズに流れていく日もあれば、なぜか、思うように流れていかない日があります。」

今日は何を描こうかな?

皆さんにもそんな体験がありませんか?
何か催しなどの主宰をされたことがある方なら、きっと、その“スムーズに流れていく感じ”、あるいは“何かうまく流れていかない感じ”がお分かりだと思います。

私達は、それを“場の気”を感じると言います。
あの人が来ればいつも賑やかで楽しくなる、という人がいませんか?
その人の存在があるだけで、ホッとして、落ち着く。あるいは、その人のトークに引き付けられていつの間にか嫌なことを忘れていた、なんでことがあるのでは。

もちろん、それはその人の笑顔であったり、興味深いトークであったりするのですが、気の世界から見ると、そこに“気の共鳴”があるからと考えます。

その場をパアッと明るくしてくれる明るい人の共鳴を受けて、こちらも明るい気分になれる、というものです。

その反対に、暗い気持ちでいる時に、暗い話を聞くと、その暗さに引き込まれて、こちらまで何だか暗い気持ちになってしまうことがあります。これも負の共鳴なのです。

その場がスームーズに気持ちよく流れていくというのは、そこに居合わせている人の気持ちが、気持ちよい方向に流れているということです。
先の絵の教室にしても、その場に参加された生徒さんたちは、その時何を考えていたでしょうか?
今日はどんな絵を描くのかとてもワクワクしている、と全員の方が思っていたでしょうか?
中には、今日は何か頭痛がして体が重いなあ、と体の不調に引きずられていた方がいるかもしれません。
あるいは、この教室の後、あれとこれと、いろいろ用事を済ませないといけないし、今日も忙しいなあ、なんて、今から描く絵のことなど考える余裕が全くない人もいらっしゃるかもしれません。
あるいは、最近なんか〇〇さんと気が合わないなあ、なんて同じ絵のクラスの方の生徒さんの言動が気になり、絵に集中ができない方もおられたかもしれません。

その場の生徒さんには、それぞれの生活があり、事情があり、その時の想いも人それぞれです。その時参加されている方全員が、さあ、今から絵を描くんだという同じ方向に意識が向いているとは限りません。

楽しくてあっという間に時間が過ぎてしまった時は、おそらくその日参加された方のほとんどが、今日はどんな絵を描こうかと、ワクワクした気分で、絵に向かっておられたのでしょう。

今日の気分は美味しそうな柿。

誰もは皆、人の想いやその場の空気を感じる力を持っています。そして今の自分の想いを添いやすい方向に共鳴させながら、生活しています。それを明るい方向に向けるのか、暗い方向に向けるのか、それはあなた次第ということです。
何も教室や何かの会だけではありません。
家族という場でも、友人との間でも、近所どうしの付き合いの場でも同じです。それらは人とのコミュニティだけには限りません。
気の共鳴は、自分の心や体が、意識的に、あるいは無意識的に表出しているシグナルや何かしらのサインにも繋がっていくのです。

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