ついこの間までモノトーンだった街が、今や桃色やクリーム色やピンク色の梅で彩り豊かな風景に変わりました。
自宅から職場まで自転車でわずか10分の通勤路で見つける春の色。あそこにも、ここにもある!と、一年の中で最もウキウキする時期です。
その姿はひっそりと、でも大きくて美しい容姿は、いくら塀で遮られているとは言え、隠すことはできない気品を醸し出しています。
その花の名はモクレン。一般的にはシモクレン(紫木蓮)を指すようです。花の外側は紫色で、その内側の白色と織り成すハーモニーが天に向かって開く、春の花です。今年はこのシモクレンの横に、『サンライズ・モクレン』が人知れず咲いているのに気が付きました。
その名の通り、太陽が昇る時に放つ黄金色をイメージする淡い黄色と赤紫の花です。ちなみにモクレンの花言葉は、「自然への愛」、「持続性」だそうです。まさにその花にふさわしい表現ですね。
しばしサンライズ・モクレンに心を奪われ、さあ、職場に向かおうとして、目に飛び込んできたのは、赤紫色のレンゲソウの群集。こちらも春から開花する小さな仲間たちです。
職場の裏の公園では、ハクモクレン(白木蓮)の、今にもほぐれそうに膨らんだ蕾が、今か今かと開花の瞬間を待っています。