日中のぽかぽか陽気に油断していると、あっという間に夕方急な冷え込みに慌ててしまいます。あ、もう11月なんだと改めて気が付きます。最近暗いニュースばかりが目に付き、なんとなく重苦しい空気に流されてしまいそうな気がします。 かれこれ10年くらい前からでしょうか。年に1,2回ふらっと当気功センターに気功施療を受けに来られる患者さんがおられます。関東在住のその方は先日もお孫さんのお顔を見にくるついでと、当センターに寄られました。持病として不整脈をお持ちですが、その日は、特に背中の強度なコリや胸部の不快感、右手指の局所性ジストニアなどを訴えられました。左右差のある背筋や肩周囲筋の過剰なコリや背骨の歪みが目立ちます。右母指の極度の外反位に
Category Archives: スタッフ日記
何とも言えないほど、うだるような暑さが続いています。冷房なしでは生活ができない毎日ですね。 ぐっすり眠りたいのに、寝苦しくて、やっぱり疲れが取れないという方が多いのではないでしょうか。また終日の冷房で体が冷え切っていて、体がだるいという方もいらっしゃるのでは。そんな方にASTでは、肺と頭の施療を行ないます。肺は体の臓器の中で一番血流が多いところで、十分な酸素交換ができないとすぐに体全体に疲労を感じてしまうところです。肺に滞っているマイナスの気をしっかり取り、肺でのガス交換がしっかり行われるように、肺そのものの活力をとりもどしてあげます。同時に体中を巡る血液の中の気の老廃物や気の汚れを取り除いていきます。 また、こ
鳥インフルエンザによる影響が卵の値段の高騰となって日々の暮らしに跳ね返ってくると想定した人は少なかったのではないでしょうか。 TVニュースで流れる消費者の嘆きの様子とはよそに、生産者側にしても日々大変のようです。いつ自分のファームのニワトリが鳥インフルエンザにかかるか分からないという不安の中、時間の許す限り、通常の業務以外に感染予防のための鶏舎の消毒、殺菌などに追われる毎日のようです。 さらに、今年は強い寒気に何度も襲われたことで、例年なら見られない積雪の中でニワトリが生きていくのもその負担が大きかったようです。それを象徴するかのように、頑張って生んでくれたその卵はサイズが小さめだった、という記事を読みました。“どうか大切にこ
毎年新年に、今年はどのように生きたいか、と自分に問うてみるのが習慣です。 今年こそ、これをしようとか、あれをしようとか、次々と願望は浮かんできますが、どれだけ目標を達成したかと言えば、お恥ずかしい限りです。そして性懲りもなく、今年もまた考えてみることにします。年末に大阪はCOVID―19禍に合わせて、3期ぶりのインフルエンザの流行期に入ったというニュースがありました。行動規制がなくなったとは言え、頭のどこか片隅には常に感染しないように注意しなければ、という思いを持ち続ける必要がまだまだありそうです。患者さんのご家族の中には、様々な理由から入院生活や施設に余儀なくされているという方がいらっしゃいます。ここ数年面会らしきものがまま
体がなんとなくだるいなあと思う方、最近物覚えが悪くなって、物の名前が出て来ないという方、朝、頭がすっきりしないで、なんとなくぼんやりしている方、毎日しっかり睡眠を取っていますか? 今は、ベッドに入ってもついついYouTubeを見ていて夜更かししてしまった、という方が多いのかもしれませんね。そんな悩みのある方は夜熟睡できないまま朝を迎えているのではないでしょうか。実はしっかり寝ることが、頭の健康の維持や脳の病気の予防のためにとても大事ということが分かってきました。2012年以降、脳研究で注目されている領域の1つに、グリンファティック・システムと呼ばれるもので、脳の老廃物は脳脊髄液と間質液の交換によって排泄されているのではないかと
淡いピンクに染まった見事なソメイヨシノの見頃があっという間に終わりを告げたかと思うと、それに続けと言わんばかりに街のあちらこちらに春を代表する可愛らしい花達が顔を出しています。 当気功センター裏の公園の花壇にも、赤、黄、ピンク、白、紫などの色鮮やかな花が賑やかに植えられ、春ムード満載です。ふと足元を見渡すと、先ほどの明るいパステル調の雰囲気とは一転して、茶色やこげ茶などの落ち葉でいっぱいです。実は春も落ち葉でいっぱいということをご存じでしょうか?この公園の落ち葉の主は、一本のクスノキです。 当センターのHPのスライドショーにも登場してくれるあの見事な大木です。春はクスノキの木陰で楽しそうにお弁当を広げる親子、夏はその木陰で涼む
冬季オリンピックが始まりました。残念ながら諸手を上げてオリンピックムード、というにはまだまだ国内外の情勢が許さないようです。 そんな中、春の訪れは日々近づいています。緑地公園の梅林で見つけた赤と白の小さな花とふっくらと膨らんだつぼみ。幾重にも重なった花びらはなぜだか十二単を彷彿させます。 まだまだ寒気が迫る中、けなげにも花開く凛としたその佇まいは、春を迎えるためにすべてを抱擁してくれる気がします。 そこにはオリンピックとはまたひと味違う、喜びと静かな感動の空間が広がっていました。
先日の日本人半世紀ぶりの快挙となったショパン国際コンクールに反田恭平氏と小林愛実さん2人が入賞という報道は今の抑圧された社会に明るい希望の光となったように思います。 同時に新型感染症による社会構造の変革が今回のコンクールで遅れを取っていたクラッシック界にオンライン化を導入させることになりました。その結果、世界で40万~50万のファンが今回のコンクールの配信に熱狂したのです。もちろんその本選の様子をYouTubeで見て、とても感動した1人になりました。 ショパンの協奏曲第一番を繊細で優雅で、一糸乱れることなく柔らかくすべらかな10本の指で奏でていく様子に気が付くと食い入るように見入っていました。それぞれの解釈で表現しようとされた
半年ぶりにやっと三原色の絵画教室が開催されました。年明けてから今日までまん延防止等重点措置から非常事態宣言となり、再度まん延防止重点措置へと移行していく中、まるでその流れに並走するかのように教室の開催がその都度中止になったからです。 半年ぶりに開けたパレットには乾燥して硬くなってしまった絵具が点在したままです。三原色で描く絵は、赤、黄、青、そして白の絵具を取り交ぜて自然界にある色とりどりの色を生み出していきます。ちょっとした色の配合具合と水の含み加減で同じ赤色を出すのでもピンク色になったり、桃色になったり、オレンジになったり、そこにはその人しか生み出せない色の世界が広がっていきます。残念ながら初心者にはなかなか思うような色を作
私の父は満91歳である。脳血管障害で倒れたのは今から約30年以上前である。つまり30年以上自宅で療養を強いられる毎日を過ごしてきたことになる。 表具師として一家5人の生活を支えていた父は、得意先も増え、老舗旅館などの掛け軸や屏風などを任されるまでになっていた。仕事も充実してきて、さあ、これからという矢先だった。結局病気の後遺症で左手足の麻痺が残り、表具職を引退した。そして長い長い自宅療法の生活が始まった。父は倒れてから一度も自分の病気について、あるいは自分の不自由な生活に対する恨みや愚痴を家族に漏らしたことはない。 当時私は理学療法士として、父の不自由な手足を少しでも取り戻そうと躍起になっていた。父もそうであった、と思う。父は