最近なんとなくイライラしてしまう、精神的に何か不安定、気分の落ち込みが多い、あるいは夜寝つきが悪い、などの症状が出てきたという方はいらっしゃいませんか?
こんな時、だからこそ、自分のこころとからだを見つめてみませんか。ちょっと、手で自分の体の気になるところを触ってみてください。どうですか?改めて何か気が付くことがありませんか。
少し前の大相撲春場所を思い出してみてください。異例の無観客での開催のために当初は誰しもが静寂の寂しい取り組みを想像したのではないでしょうか。ところが始まってみればニュースでもちょっとした話題になりましたが、今まで聞こえてこなかったさまざまな音(それは力士への応援や歓声や人の雑踏でかき消されていただけなのですが、)の発見がありました。
力士のしこを踏む地響きにも似た鈍い音や、館内の隅ずみまで鳴り響く拍子木の硬く澄み切った音、力士の吐き出す息や自分を鼓舞するために顔面をはたく音、力士どうしがぶつかった時の強い激しい音などです。
同じように、手で自分の体の気になる箇所を触ってみると、今まで気が付かなかった何かを発見できるのと思います。
決して手や指先に力を入れてはいけません。少しでも手指に力を入れたら、体が発している呼びかけに気が付くことができません。手や指先の力を抜いて、少し肩の付け根を触ってみましょう。
肩がこんなにコリコリに凝っている、ジワッと鈍い痛みがあるとか、首筋が張パンパンに張っているとか
指先がこんなに冷たいなど、改めてその硬さや冷たさを再認識するかもしれません。
ちょっとした体の不調や気になる症状は、何かしらきっと必ず原因があります。
からだはとても正直です。
体に与えた負荷は、かならず、心とからだに現れる不調や症状で教えてくれます。
体との対話が増えると、体の不調や症状が出る前の段階で、からだが発信する声をキャッチすることができるようになります。不調や体のちょっとした変化に気付くことができれば、病気への予防に繋がります。するとどうしたらからだが軽く快調になるのかがおのずと見えてくるかもしれません。自分の中にある治ろうとする力がいつでも、どんな時でもあなたのために働いているのです。少しずつ自分の体を信じることができるようになっていきます。