/ 3月 15, 2018/ 気功治療

 

前回もお話しましたが、幼少の頃からずっと、

自称、重度な“花粉症”と‟アレルギー性鼻炎“で苦しんできました。

ところが、AST気功の仕事を始めてから、いつの間に症状が出なくなりました。
今では周りの知人や患者さんたちが、くしゃみを頻繁にし始めたのを見て、

“そうか、もう花粉症の時期が始まったのか、と気付くほどです。

AST気功にも“花粉症”のための施療技術があります。

鼻の粘膜の腫れを取り、鼻水を止めたり、鼻づまりを改善させるものです。

花粉症で一番辛いのはなんといってもかゆみではないでしょうか。

鼻がむずむずする、

目が痒い、

喉が痒い。

もう我慢ができませんね。

痒みの犯人は丸々太った肥満細胞の破裂‼

なぜ痒みが起こるかというと、

鼻や喉の粘膜にある“肥満細胞(マスト細胞ともいう)”

が原因しています。
余談になりますが、この細胞、丸々太って見えから、そのように命名されたようですが、

ちょっと憎めないような気がしてきます。

とは言え、この肥満細胞、

実は“ヒスタミン”などの痒みの原因となる化学物質を一杯持っているのです。
花粉が鼻の中に入るとそれを排出させようという体に反応が起こります。
その時、免疫細胞の一種であるB細胞が花粉(アレルゲン)を捕まえるために、

抗体(IgE抗体)というものを作ります。

肥満細胞の表面で、この抗体と花粉(アレルゲン)がくっつくと、いわゆるアレルギー反応が起こります。
かくして肥満細胞が壊れて、痒みの元となるヒスタミンなどが放出され、血管や粘膜に作用し、かゆみや鼻水、鼻づまりを起すのです。

AST気功の花粉症対策

AST気功では、鼻の粘膜を強くすることで、この肥満細胞がすぐにアレルギー反応を起こさないようにしていきます。
具体的には“ASTの気”で鼻や喉の粘膜細胞そのものを活性化したり、血流を促すことで腫れなどを静めるのです。

では、目の痒みはどうしたらいいのかと、悩んでいたら、
AST気功の先輩が、

-眼球の表面に気のシャワーをかけるのよ
と、教えていただいたことがあります。

さっそく試してみると、痒みが静まっていきます。
なるほど、よいあんばいです。

花粉症に対する気功施療を受けると、確かに痒みが取れて、鼻や喉もスーと通りがよくなり、楽になります。しかし、時間の経過とともに、再び症状が出てきます。

花粉症の根本改善には

AST気功も、花粉症の根本改善を求めるには、症状が始まる6か月前から週に1回、施療をするというのが基本です。
症状が出た時から始めると、症状を治めることだけに追われてしまうからです。

そのため花粉症の施療は家族や自分のために行なうことが一般的です。
それでもAST気功をよく知る患者さんは、花粉症の時期になると、

-今日は、腰の施療のついでに、花粉症の施療もお願いします
と、リクエストをされるほどです。

正直なところ、症状も出ていない半年前から花粉症の気功施療をするというのは、なかなか気乗りはしません。
結局症状が出始める時分から始めることになるのです。
しかし、AST気功施療を1年、2年受けていれば、花粉症状が減っていきます。
花粉症の施療でなくて、別の箇所の施療であっても、AST気功を続けていれば、シーズン毎に現われる花粉症の症状が減っていくのです。

ASTの気は血液、血管に強い

アレルギー症状の施療というのは、アレルギーが出ている箇所だけがよくなればよいものではありません。
そもそもアレルギー症状は、アレルゲンを体外へ排出させようとする免疫細胞の過剰な反応からくるものです。

免疫細胞にはその機能や目的によって種類があります。
それらは体内の環境で最適とされるバランスの上(免疫に関係する様々な臓器や機能やネットワークを元に)で成り立っていますが、それらが崩れた時に、アレルギー症状が出ると考えることもできます。

さて、AST気功で用いる“ASTの気”は、特に血液、血管系に作用しやすいという特質があります。
血液に強く作用する“ASTの気”を、日頃から体に受けるということは、血液を介して免疫細胞のバランスを整えていく効果が期待されるのです。

ですから、AST気功では、アレルギー症状に対しては、スタンドプレイ的な改善はしませんが、ゆっくりと自然に改善していくのです。

毎朝テッシュ一箱を使わないと収まらなかった花粉症状はAST気功を始めて2年後にはなくなりました。

AST気功を習っている方やプロとして開業している方たちも、当初はひどい花粉症状で苦しんでいた方でさえ、年数とともに症状が改善しているようです。

アレルギー体質を根本から改善させたい方には、ASTの気を身に付けることはとても有効だと思います。

参考図書)
安保徹『安保徹のこれならわかる!免疫学』ナツメ社(2012年)
福士審『内臓感覚 脳と腸の不思議な関係』NHKBooKS(2007年)
藤田紘一郎『笑う免疫学 自分と他者を区別するふしぎなしくみ』
ちくまプリマ―親書(2016年)
傳田光洋『第3の脳』朝日出版社(2008年)
山口創『手の治癒力 草思社(2012年)
山口創『腸・皮膚・筋肉が心の不調を治す』(2013年)
日本AST協会『私、ASTの気功をやっています。』星雲社(2014年)

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