ー春になると出て来るいろいろな症状ー
新しい息吹に満ち溢れた春。冬の抑圧されてきた心や体を解きほぐしてくれる、躍動の季節です。
ところが
気持ちは上がり調子のはずなのに、
すぐに風邪を引いたり、花粉症に突入したりして、
なんだか身体がさえない、と感じる方はいませんか?
毎年春になると、皮膚のブツブツや吹き出物が、
顔や首すじに出てくるという方がいます。
明るい澄んだ春の空を見上げた途端、目が異常に眩しく感じたり、
目がしょぼしょぼしたりすることはありませんか?
肩コリがひどくなったり、
足がつったり、
お腹のダブりが気になったりしていませんか?
春の陽気とは裏腹に
突然イライラしたり、怒りやすくなったり、
急にうつ症状になって落ち込んだりすることは?
私が病院に勤務していた頃、どうしてこの時期に脳梗塞や心筋梗塞で倒れる方が多いのかなあ?、と仲間どうしで話をよくしたものでした。
結局、この時期は何かと不安定だからね、
なんて理由にならないことを言って済ませてきました。
春先になると起こりやすくなる病気に、てんかん発作、喘息発作、胆石発作などもあります。
当気功センタ-にてんかんをお持ちの患者さんがいます。
通い始めの頃は、毎年春になると
『また、発作が出てしまって。。。。』と患者さんのご家族がよく嘆かれました。
寒い冬を、てんかん発作を起こすことなく、ようやく乗り切った、と思った矢先に、
突然発作が起こるからです。
ではどうして、春咲きにこのような病状が起きやすくなるのか?
ずっと分からないままでした。
ー春になると肝臓はフル回転?ー
『陰陽五行』に考えによると、肝臓や胆のうは、一年の中で、春の時期が一番忙しくなります。
この時期、肝臓は、秋から冬にかけて身体に溜った、脂肪や老廃物、毒素などの分解が活発になるからです。いわゆる、肝臓の“解毒機能”です
肝臓は、人体最大の“化学工場”と呼ばれるところです。
肝臓の主な働きは糖やタンパク質、脂肪などの重要な栄養素の代謝の働き一手に担うところです。
それと同じくらい重要なのがこの“解毒機能”なのです。
これは、胆のうから排出する胆汁とともに、有害な成分を無害に作り変える作用です。
肝臓の解毒作用が弱まれば、血液は汚れ、あちこちの臓器で、トラブルや炎症を起こす原因となっていきます。
また、肝臓の解毒や、腎臓での排毒作用(濾過機能)で補えないものが、皮膚で排出することになり、皮膚のトラブルに繋がっていきます。
肝臓は様々な働きをするために、大量の血液が流れこんでいます。肝臓での血流の流れが弱まれば、詰りを生じて梗塞や凝りが生じます。
酸素一杯の新鮮な血液が充分に流れて来なければ、筋肉や血管や、内臓筋などの動きも鈍くなり、足が吊ったり、てんかん発作、胆石発作などを引きおこすことになります。
また、この時期は体を固く締めていた交感神経優位の状態から、身体を緩めてくれる副交感神経優位の状態に移行する時期です。
冬の間、ずっと気を張っていたにが、ちょっとしたきっかけでフッと緩んでしまう。そんな時、ドーンと力が抜けてうつ症状に。
またアレルギー症状が出やすい時期でもあるのです。
ー旬の食材を食べようー
ということで、
皆さん、春に訪れる様々な身体の状態を乗り切るために“肝臓”を強化しましょう!
と言いたいところですが、具体的にはどうしたらよいのでしょうか。
身近なところで、春の食材を食べることです。
そうです。
タケノコ、フキ、たらの芽、つくし、せり、よもぎ。。。
天ぷらにしたら美味しいですね。
少しアクが強いですが、春の息吹の野草たちです。これらはビタミンやミネラル、酵素などが含まれ、排泄作用を促してくれる、小さいけれど立派な助っ人なのです。
また、菜花や春キャベツ、ブロッコリーも、心強い味方です。
また排毒作用として、小豆もよいでしょう。腎臓の働きを援助してくれます。
春のぼた餅、よもぎ饅頭とは、昔の方はちゃんと身体が知っていたのですね。
ーAST気功で肝臓リセットー
そうそう、AST気功で“肝臓強化”があることも忘れないでください。
肝臓の血流をアップして、
肝臓の解毒作用を活性化、
胆汁の分泌も促し、
肝臓の細胞そのものを強化する。
肝臓に一切の負担を掛けず、
春の新たなエネルギーを丸ごと頂戴できる施療技術です。
この一年を乗り切るための、
名付けて、
『肝臓リセット週間』
さあ、一緒に始めませんか。
参考図書:岡部賢二(2007):マワリテメクル小宇宙 暮らしに活かす陰陽五行 ムスビの会
山村慎一郎(2008)マクロビオティック望診法 美人のレシピ2 (株)洋泉社
坂井建雄他(2010)ぜんぶわかる人体解剖図 成美堂出版
日本AST協会(2014) 私、AST気功をやっています。ふじやま出版会