/ 6月 28, 2020/ スタッフ日記, 新着情報

少しずつ街中に以前のような人の動きが見られるようになりました。ステイホームの要請中、それぞれが、今何ができるかを考えた期間であったのではないでしょうか。おうちでできるトレーニング、簡単で美味しくできる料理などの紹介も多々ありました。さて、この期間、我が家でハマったのがレモンマーマレード作りです。

クルミパン、米粉のパンケーキに添えて。

すでにご存じの方もいらっしょると思いますが、今や“空前のレモンブーム”と言われています。レモンを使った様々なお菓子やレモン缶チューハイ、レモンサワー、レモン水、レモンのサイダーなどの飲料水からお酒に始まり、レモンの清涼感効果を狙ったデオドランド関連の商品まで多種多様な分野でレモン商品が発売されています。中でも興味深いのは、このレモンブームは、2011年の東日本大震災後の節電を強いられる中、レモン独特の爽やかな芳香から得られる清涼感を求めてレモンのデオドランドに注目が集まったそうです(『東洋経済online「空前のレモンブーム」日本中が湧く2つの理由なぜ「添え物フルーツ」が主役になれたのか?2020/03/15』参照)。

さて、レモンというとビタミンCが豊富で、風邪予防(免疫)によいと聞かれたことはありませんか。ではレモンと免疫は一体どのような関わりがあるのでしょうか。今回のステイホームで、ほとんどの方がストレスを感じられたことと思います。ストレスが掛かるということはそれに対抗するために体はなんらかの対応をしなければいけません。その一つに副腎(正確には副腎皮質)と呼ばれるところからいわゆる“ストレスホルモン”を分泌します。“コルチゾール”とも呼びます。このコルチゾールは通常誰でも明け方から副腎から分泌され、起床とともに始まる新しい一日に対応するため身体に抵抗力を与えてくれるものです。ところが、さまざまなストレス、精神的な苦痛、肉体的な苦痛などによりストレスが高じると、それに応じてどんどん副腎でストレスホルモンが作られ分泌されるようになります。これにより、炎症を抑えたりエネルギーを補給してストレスに対抗します。

初夏の木漏れ日、さわやかです。

実はそれより先に副腎髄質と呼ばれるところから“アドレナリン”というストレスホルモンが分泌されています。ストレスに対して迅速に反応することで体を守るという自律神経系の反応です。交感神経が興奮して、体が緊張したり、胸がどきどきしたり、といった症状が出てきたりした経験はありませんか。これらはストレスに対抗しようとする体の反応です。このようにストレスが掛かればかかる程ストレスホルモンが分泌されるわけですが、副腎にとってはたまりません。過剰なストレスホルモンを作り続けなければならないからです。このストレスホルモンを作る時に大量に必要とされるのが“ビタミンC”です(なお、ストレスに対抗するために必要なのはビタミンD、マグネシウム、ビタミンD群、ビタミンE、亜鉛なども重要です)。レモンはビタミンCを含んでおり、抗酸化作用などもあり肝臓の働きを助けてくれます。という理由から、レモンママレードを作ったと言えば、聞こえもよいのですが。実際は我が家の冷蔵庫に使い道がなくしばらく転がっていた可哀そうなレモンを何とかしなければ、ということで作ったのがレモンマーマレードです。レモンの独特のさっぱりした香りをと持ちつつ、ほんのりと感じる苦みがほどよい甘さと相まってとても美味しいと家族から大好評。パンの上に載せたり、アイスクリームの上に載せたり楽しみ方はそれぞれです。ストレス対策の1つにレモンをいかがですか?

参考書)心がばてない食薬習慣 大久保愛 ディスカウバアートゥエンティワン2019
心と脳の不調は副腎ケアで整える 本間良子本間龍介 祥伝社黄金文庫 平成28年

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