/ 8月 2, 2020/ AST気功便り, 新着情報

この夏は感染と熱中症、自然災害関連のニュースでなんとなく気持ちが停滞しているという方も多いのではないでしょうか。そんな中7月16日の毎日新聞の朝刊にひっそりと、けれども目を引く小さな記事が出ました。

炎天下のヒマワリ

「ポジティブ思考 アレルギー改善」山梨大研究グループ

昔から言われている「病は気から」の科学的根拠にストレスによる体調不良については研究があるが、ポジティブ思考が体の免疫に良好効果をもたらすという研究報告です。今回それが初めて照明されたのだという。(7月16日毎日新聞、THE SANKEI NEWS 2020 7 5 オンライン)
花粉症や喘息、アトピ―などのアレルギー性疾患は精神的なストレスで症状が左右されることが周知の通りです。研究では、脳に快感を与えるドーパミンという脳内物質が作用する「報酬系」回路を活性化させて、アレルギー反応が減少することを証明したのです。ドーパミンというのは、例えば一生懸命頑張って良い成績を取った時の達成感や人から褒められた時のうれしさなどの、いわゆる”快感”をもう一度求めようとさらに勉強を頑張るぞという時に働く物質です。これが悪い面で活性化されるのが麻薬中毒のような状態です。

緑地公園の植物園の入り口

さて、ちょうどその頃、口唇ヘルペス後の痛みが取れないという方が当センターにお越しになりました。以前から当センターには、顔面の帯状疱疹になり、その後神経痛で苦しんでいるという方が時々お見えになります。傷はすっかりきれいに治っておられますが、痛みが治まらないのです。抗うつ剤も飲んでも効かずだんだん不眠になっていき、、、という主訴はほぼ皆さん同じのようです。しかしAST気功を数回から数か月続けていただくと次第にその痛みが改善されていくようです。今回の方も初回の施療前に口の周りの痛みを強く訴えられましたが、施療後に、「あ、痛みが取れました」、と不思議そうにしていらっしゃいます。


しかしこれで痛みが取れたということではありません。恐らく時間の経過とともに、体の疲れとともにまた痛みがじわじわと出てくることは想定内のことです。帯状疱疹を発症した背景には疲れや精神的なストレスなど何らかの原因があり、体の免疫が一時的に落ちたのだと思います。お薬などにより傷はよくなったかもしれませんが、まだまだ口の周りの痛みを超えるだけの体の免疫が上がっていないために痛みが残っているのだと思います。ASTを受けることでその直後は免疫が上がりそれにより痛みが治まるのだと考えます。ASTを数回繰り返して受ければ、体の免疫が上がり、この方の痛みは治まっていくでしょう。そのようなことを説明しようと思っていた矢先、「やっぱりこの痛みは精神的なものではなかったですよね。」と患者さんの方から切り出されました。
「医師からはもう傷が治ったのだし、痛いというのは気持ちからきていると言われるのです。私はそうではないと思っているけど、いくらお薬を飲んでも、精神を安定するようなお薬を飲んでも治らないので、やはり自分の精神がおかしくなっているのかと不安でした」と。

あ、それならこの方はもう大丈夫だ。だんだん自分の免疫で痛みを超えていくことができるなあと確信しました。その方は今日のAST気功で“痛みが取れた”という実感を持てたのですから。それがきっと脳に良い効果として記憶され、体がよい方向へ向かうはずです。精神的におかしくなってしまったのかという不安が痛みをさらにいっそう促進させていたのが、今回痛みが取れるという経験をすることで、その方の中で“良くなる”という自信へ変換した機会になったことと思うのです。

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