/ 8月 23, 2020/ スタッフ日記, 新着情報

「これからウイルス感染症とどのように付き合っていくのか」、ということについて皆がそれぞれの立場で考えざるを得ない夏となりました。

センター裏の公園に咲くサルスベリ

“ウイルス”というと、なんやら得体のしれなくて、見えないけれど、死に至らしめることもある?漠然としたイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。私もその一人でしたが、先日そのイメージを明快に解きほぐしてくれた記事を見つけました。
詳細は「ウイルス感染症との向き合い方」(p96‐97季刊うかたまVOL59 2020 農文協)に譲りますが、この記事によると「ウイルスは、宿主の細胞の機能を借りて存続しており、生物に依存する寄生体」と記しています。ウイルスは実は生物ではなく、自分の遺伝子を複製して子孫を残すために、寄生する対象、つまり生物の細胞を必要とします。その相手を「宿主」と呼びます。
なのでウイルスは自分が存続するために宿主する相手が死んでしまったら困るのです。ウイルスにとって効率的な生存戦略は宿主にダメージを与えることでなく、宿主が元気でいてくれること。つまり、ウイルスが元気な宿主と共生できる関係を築くことのようです。実際今回の感染症のウイルスが本来宿主としている対象は“コウモリ”と言われています。今回、本来動物と共生するウイルスがたまたま人に感染してしまうことになった。その場合どのようなことが起きるのかというと2つのパターンがあります。

宿主に死なれては困る

1つ目は、ウイルスがヒトの免疫反応にうまく合せるようにバランスを取れた場合、人はなんら症状を引き起こすことなく、ウイルスも程よく増えるという共生関係ができる。2つ目は、ウイルスがヒトの免疫システムから逃れることができて、爆発的に増えてしまった場合には、人に重篤な症状を引き起こし、死に至らせるということです。これをウイルスにとっては“不本意な事故”のようなものだそうです。

今回の感染症は「新型」ということなので、まだまだその実態を正確に把握するのは時間が掛かるようです。今回の感染症に感染した場合、症状の多くは軽度か無症状です。それゆえ、実際の感染者の把握が難しく、感染に拍車をかけやすいといった傾向が見られます。しかし、季節性のインフルエンザの致死率が0.1%と比較して、今回の感染症の致死率はそこまで高くないという専門家の見解があります。つまり、病原性はインフルエンザウイルスと比べるとやや高い程度ということ、しかし「新型」ゆえにヒトの免疫がなく、ウイルスにさらされた時容易に感染を許してしまうこと(このウイルスは感染力が高い、という表現をされる専門家もあります)が問題の1つのようです。

そういったことを踏まえて私達が今からできることは何でしょうか。
言うまでもなく第一は感染予防!のために「三蜜を避ける」、そして手洗いを敢行やマスクを利用して感染予防に努めるなどです。そして容易にウイルスがヒトの免疫システムから逃れることができないように、日頃から自身の免疫システムをいつでもよい状態にしておくということです。個々の免疫システムが常に最善の状態である人が増えていけば、今回の感染症に対する集団の免疫が上がります。すると、容易にクラスターが発生する、という事態が減っていくのではないでしょうか。

そして個々の免疫状態を最前にするというのは、何か特別なことではありません。今までごく当たり前として行なわれていたこと。例えば充分な睡眠や、休息を取ること、バランスの取れた栄養のある食事を摂ること、規則正しい生活を送る、適度な運動をすることです。もし、日常の中で、過剰で片寄ったいびつな状態があるのなら、それをなるべくごく当たり前の、普通の、そして自然な状態へ自分を連れ戻していく一歩が必要ではないかと考えます。AST気功による“からだの免疫を上げる効果”もその一歩に役立つことができると信じています。

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