/ 8月 23, 2021/ AST気功便り, 新着情報, 記事一覧

何回くらいでよくなりますか?
これは気功施療のお問い合わせの時や初回の施療後に必ずと言ってよいほど受ける質問です。
その度にこちらも少し返答に躊躇してしまうことになります。

緑地公園にて、枯れたひまわりに集まるスズメ。

お辛い症状や痛みがすぐに改善できればよいですが、こちらに来られる方のほとんどが病院治療やいろいろな他の施療をやりつくされて思うような結果が出なかったために、当気功センターに来られるというケースが多いです。
その時来られる患者さんの状態によって、施療効果がどのように現れるかは様々です。
最近お見えになった帯状疱疹後神経痛の方は、病院治療とペインクリニックで激痛を乗り越えてこられました。あまりの痛さで死んだ方がましだとさえ思った時期もあったそうです。なんとか今は痛みをコントロールして日常生活を送れるくらいまでなったそうですが、そこから先何をしても変わらないという方でした。

炎天下のサルスベリ。

気功という目には見えないものだからこそ、何をしても変わらない痛みが、もしかしたら一種の魔法のように取れるのではないかという期待感を持って来られました。ただ目に見えないものとは言え、AST気功は単にやみくもに気を送るものではありません。
その方の気功内容としてまずは帯状疱疹ウイルスによって傷害を受けた該当神経からくる過敏な痛みを抑えていく必要があります。該当神経そのものの傷の修復を促し、痛み経路を踏まえた痛みを抑制する脳領域の安定を図っていきます。また痛みによって不眠になっておられる方や精神的にうつ傾向が見られる方にはそれぞれの症状に対して対応していくことになります。その施療目的は病院治療と変わりありません。
つまり、病院治療で施されたお薬や注射などの代わりに、“ASTの気”で同じ効果を狙うように対応していくということです。それを理解していただければ、病院治療で1年間頑張ったけれどもなかなか改善しないという症状を今度は気で行なうわけですから、やはり気の効果が出るにも、時間的な集積がある程度必要だということになります。

お気に入りの、散歩道。

ただし、そこにはお薬や注射と言った物理的な物質ではなく、あくまでも無形の“気”というものを使うということです。気だからこそ、体の細部に行き渡ることができるので、病院治療とはまた違った方向で患部に作用する可能性があるということです。
そしてこれは20数年気功施療をしてきた経験から言えることですが、長年病院治療を受けていても変わらなかったという人が、当気功センターに来て数回で症状が緩解されたという人がいるのも事実です。症状が落ち着くまではある程度時間がかかるかもしれないという当初の予想に反して短期間で症状が改善するケースもあります。
そういったケースを見ると、“気”という力がいかに体にある自然治癒力を引き出してくれるのかを覗い知るところになります。

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