Category Archives: 記事一覧

痛みについて(1)

痛みについて(1)

気功施療を通じて日頃実感することは、慢性的な痛みや不快な症状を訴える患者さんの多くは、情動的な要因からくる痛みが大きいということです。情動的な痛みとは何かというと、痛みがこのまま続いていくのではないか、もう病気が治らないのではないか、といった痛みに伴う不安や恐怖、そこに過去の痛み経験などが引き出されて合わさり、痛みがより主観的、感情的なものになっている状態です。 実はこの情動的な側面を持つ痛みと、いわゆる障害を受けた箇所の痛みの強さや性質などを識別する感覚的な痛みは、脳で認識される場所は違うところにあります。つまり、情動的な痛みを脳に伝えるルートと感覚的な痛みを伝えるルート(伝導路と言います)は別物だからです。 しかし患者さん

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デトックス“全身の解毒”

デトックス“全身の解毒”

気が付くと、すっかり秋らしい気配が漂ってきました。今年の夏は暑かった?かどうかを思い出せないほど、あっという間に10月になった気がします。気温差が激しいこの時期、体調にもいろいろ変化が出てくるようです。 突然鼻水が止まらなくなったり、目や喉の痒みが始まる、といったのは花粉症ですね。この時期はイネ科だけでなくブタクサやヨモギなどの花粉に注意が必要です。また衣替えや冬用の毛布などを引っ張り出すと室内に舞い上がるホコリなどで、突然アレルギー性鼻炎が始まった方もいらっしゃるのではないでしょうか。患者さんの訴えでよくあるのは、秋や春先に頭皮や首などに出る皮膚湿疹です。また、最近ではCOVID-19 のワクチン接種後からなんとなく体調がい

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睡眠は脳の老廃物を排泄する⁈

睡眠は脳の老廃物を排泄する⁈

体がなんとなくだるいなあと思う方、最近物覚えが悪くなって、物の名前が出て来ないという方、朝、頭がすっきりしないで、なんとなくぼんやりしている方、毎日しっかり睡眠を取っていますか? 今は、ベッドに入ってもついついYouTubeを見ていて夜更かししてしまった、という方が多いのかもしれませんね。そんな悩みのある方は夜熟睡できないまま朝を迎えているのではないでしょうか。実はしっかり寝ることが、頭の健康の維持や脳の病気の予防のためにとても大事ということが分かってきました。2012年以降、脳研究で注目されている領域の1つに、グリンファティック・システムと呼ばれるもので、脳の老廃物は脳脊髄液と間質液の交換によって排泄されているのではないかと

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緊急時の遠隔

緊急時の遠隔

青や白、ピンクといった色鮮やかな紫陽花が街のあちこちで見かけるようになりました。夏に向かって一段と深緑してきた木々とのコントラストが気持ちよく映ります。 先日ずいぶん古い患者さんの息子さんより電話を受けました。施設に入所している早92歳になる母が腰を痛めて動けないでいること、痛みで腰を伸ばすことができず、ほとんど終日テーブルに前屈みで寄りかかる姿勢以外しか取れないこと、病院の薬ではどうにもならないこと、以前こちらに気功でお世話になっていたので、もしかしたら良くしてもらえるのではないかという内容でした。その方がこちらで気功を受けておられたのは20数年前のことです。その頃のことを家族の方が覚えておられたというのは嬉しい驚きでした。

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健康と精神的免疫

健康と精神的免疫

病気や様々な症状が始まるきっかけとなる引き金の多くはストレスです。身近なところではうつ症状や不安症状や不眠や、あるいは片頭痛や不整脈や生活習慣病の代表格である糖尿病などもストレスが挙げられます。 このような症状が始まったのは何かきっかけがあつたのですか?という問いに、たいていの方は最近ストレスばかりで、とお答えされる患者さんが多くいらっしゃいます。しかし患者さんが意図される“ストレス”とは、単なく生活環境からのストレスであったり、ハードワークのような肉体的ストレス、あるいは騒音や排気ガスや大気汚染などの機械的、化学的な刺激によるストレスなど直接的なものとは違うようです。いわゆる職場や家庭で受ける“精神的な苦痛”を“ストレス”と

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良くなるということ

良くなるということ

何回くらいでよくなりますか? これは気功施療のお問い合わせの時や初回の施療後に必ずと言ってよいほど受ける質問です。 その度にこちらも少し返答に躊躇してしまうことになります。 お辛い症状や痛みがすぐに改善できればよいですが、こちらに来られる方のほとんどが病院治療やいろいろな他の施療をやりつくされて思うような結果が出なかったために、当気功センターに来られるというケースが多いです。 その時来られる患者さんの状態によって、施療効果がどのように現れるかは様々です。 最近お見えになった帯状疱疹後神経痛の方は、病院治療とペインクリニックで激痛を乗り越えてこられました。あまりの痛さで死んだ方がましだとさえ思った時期もあったそうです。なんとか今

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熱中症と夏野菜

熱中症と夏野菜

『熱中症』という言葉がすっかり定着してきました。ここ数年、熱中症で亡くなるという悲しい出来事が相次いでありますが、数十年前の子供時代には、見られなかった気がします。 子供時代、夏休みになると、祖父の実家に子供だけでお泊りに行くのが恒例でした。 鈴なりになっている真っ赤なトマト畑。白く可愛い花が咲いているキュウリ畑、太くまんまるに育ったナスが、たわわにゆらゆらと風に揺れている風景。 井戸水のそばにはスイカやジュース、ビールなどが冷やされていました。 子供心に、田舎の生活で一番不思議だったのが、朝、昼、夜と、必ず食膳に出てくる、鉢一杯のトマトやキュウリ達。 これらは夏野菜の収穫の代表選手で、商品としてはねられた、少し傷ものを食べる

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花粉症は、便利できれいな生活がお好き

花粉症は、便利できれいな生活がお好き

春の訪れを梅の花が歓喜しているこの祝いの時期をよそ目にやってくるのが、スギ花粉の到来です。 あ~、また辛い時期が来た、という声があちこちで聞こえてきます。 花粉症の一般的な治療と言えば、抗ヒスタミン薬や鼻の粘膜にレーザー照射などです。 しかしそれらは、アレルギー体質を改善させる治療法ではありません。 次世代の治療薬“シダトレン” 2014年10月に、舌下免疫療法の舌下減感作療法薬、商品名は“シダトレン”が発売されました。 これはアレルゲン(アレルギー症状を起こす原因となるもの。花粉症ならスギ花粉やヒノキなどをいう)を体内に少しずつ入れることで、アレルゲンに対する免疫をつけていくという根本治療を目指した治療薬です。 これは次世代

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AST気功をもっと知ろう 夏の体調不良を乗り切る AST気功便り 痛みについて(1) デトックス“全身の解毒" 緊急時の遠隔 新年おめでとうございます。 健康と精神的免疫 良くなるということ 私の父 免疫が上がるということ あけましておめでとうございます。 オンライン面会と遠隔気功での気のコミュニケーション 捻挫の“遠隔”とおばあちゃんの知恵袋からー豆腐パスター ポジティブ思考が体の免疫に良好効果 AST気功便り1 薬害と火の技法 イベント 9月22日の気功治療会の報告 7月の気功治療会の報告と気功治療会のご案内 6月23日の気功治療会の報告 痛みを感性で捉える イベント情報 9月22日(日)AST大阪気功センターで

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