/ 6月 16, 2022/ AST気功便り, 新着情報, 記事一覧

青や白、ピンクといった色鮮やかな紫陽花が街のあちこちで見かけるようになりました。夏に向かって一段と深緑してきた木々とのコントラストが気持ちよく映ります。

緑地公園の紫陽花。

先日ずいぶん古い患者さんの息子さんより電話を受けました。施設に入所している早92歳になる母が腰を痛めて動けないでいること、痛みで腰を伸ばすことができず、ほとんど終日テーブルに前屈みで寄りかかる姿勢以外しか取れないこと、病院の薬ではどうにもならないこと、以前こちらに気功でお世話になっていたので、もしかしたら良くしてもらえるのではないかという内容でした。その方がこちらで気功を受けておられたのは20数年前のことです。その頃のことを家族の方が覚えておられたというのは嬉しい驚きでした。その時も腰をひどく痛めておられましたが、気功施療で良くなられたことを覚えています。

公園の脇道には、色とりどりの花が咲いています。

とりあえず、体を動かせないということで、遠隔を週5日間行いました。1週間目でかなり痛みが取れてきたようでしたが、体を廻すとまだ痛みがある、ということでしたので、引き続き2週間行いました。すると、痛みはすっかり取れて、体を動かせるようになられました。また顔色もずいぶんよくなったとご子息の方より連絡を受けました。今回のように、辛い痛みで、どうにもならない、という場合に、遠隔施療が効果を発揮する場合がよくあります。特に遠隔は緊急時に大きな力を発揮することができる技術です。脳梗塞が起きて倒れて、救急車で運ばれている時に遠隔で頭の施療をすることで、後遺症をできるだけ抑える方向へもっていく力があります。そういう意味では、今回のケースでは遠隔がうまく功を奏し結果となりました。ここで少し気を付けて頂きたいことは、それならば遠隔施療だけで、わざわざ対面施療に行かなくてもよいのではないかと思う方もいらっしゃるかもしれません。ちょうど新型感染症のために当初仕事がオンラインに切り替えられた感覚と似ているかもしれません。

しかし、こちらでは対面施療を大切にしていて、原則としては遠隔だけの施療はお受けしていません。というのも、医療を学ぶ者は必ずどこか、“患者さんは病室に入ってくるところから診察が始まる”、という教えを一度は耳にされると思います。私もある尊敬する医師から学びました。

病院治療であれ、気功施療であれ、その主役は患者さんです。患者さんがどのような状態なのか、どのように感じているのか、どの箇所が、そのように具合が悪いのかなどをできるだけ実際の患者さんの状況をこの目で知る必要があるからです。そういう意味からしても、対面施療が主で、遠隔は対面施療をより補填、補充すべきものだからです。

今回の場合、動けないほどの辛い痛みがあったということで、遠隔でまず先行した施療を開始したところ、よい結果になったのです。幸い今回の遠隔を依頼されたご子息の方も、気功を受け始めて母が元気になってきたため、元気な状態が続くように、また対面施療に連れてきたいと自ら希望をお話ししてくださっています。

また、今回このように早くよい経過を取られた理由の1つに、この方のように以前ASTの腰痛施療で良くなられた場合、気の体がAST気功で治る形を覚えていると言われています。そのため、どれだけ期間をおいてAST気功を再開しても、気の体はちゃんとASTの気の作用を受け止めて、よりよい方向へ持っていくことができるのです。

 

このようにASTの気功は、対面施療であれ、遠隔であれ、患者さんの状況に合わせて柔軟に対応する形を取ることができるものです。

 

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