丁度昨年の秋頃、母親の気功の遠隔を依頼されている息子さんから電話がありました。―最近母親の右手があまり動かなくなってきているようなのですが。 はじめてそのお母様にお会いしたのは新型感染症が本格的に広がる前の昨年2月初旬でした。御年90歳をゆうに超えられており、その一年前に体調を崩されてからはほとんど寝たきりの状態でした。もともとその方には基礎疾患はなかったこともあり、初めて対面気功をしてそろそろ帰宅しようとした時、突然自力で布団からスっと起き上がり、「ありがとうございました」とお声を掛けてくださったのにはさすがの息子さんもびっくり。「今、自分で起き上がりましたね。今まで自力では起きられなかったのに」。 その後遠隔を続けていく中
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今年はいつものお正月という気分もなく、あっという間に仕事が始まったという方も多かったのではないでしょうか? そのスタイルも“テレワーク中心”ということで昨年以降少しずつ今までのライフスタイルを行動変容せざるを得ない状況が続いています。行動変容ということでは、AST大阪気功センターにいらっしゃる患者さんも、最近対面施療から遠隔に切り替えられる方が増えてきました。車でお越しの方はいつも通りお越しになっておられますが、どうしても公共交通機関などを利用される方はやはり不安が先立つからです。 基本的には対面施療も遠隔施療もその効果が変わるということはありません。ただ対面施療のメリットは、実際に患者さんのお顔を見ながら、症状のある箇所を実
例年なら、本格的な冬を迎える前の鮮やかな紅葉で心躍るひと時。 今年は仕事やお商売の形だけでなく、日常生活の在り方、休日や余暇の楽しみ方までもが新型感染症の影響で大きく変わらざるをえない状況になりました。 政府が勝負の3週間と位置付けた先の週末は、お出かけを近場の公園などで済ませた方も多かったのではないでしょうか。 さて、久しぶりに緑地公園へ紅葉を見つけに外に出て見ました。残念ながら赤や黄や茶など色とりどりとまでは言えないにしても、たくさんの秋の気配を感じることができました。道端に落ちているたくさんのどんぐり、池に向かって伸びている木の枝の上で、微動だにせず、しゃんと背筋を伸ばして佇んでいるサギ、池でのんびり泳いでいるカモの姿は
この10月22日厚生労働省は高齢者施設の面会制限の緩和する方向に向けての条件を示しました。 新たな感染防止策や地域の状況に応じて、高齢者の重症化リスクなどの問題など不安要素はいくつかありますが、入所者の方や家族側にとってひとまず安堵できるニュースだったのではないかと思います。これまで新型感染症対策として、高齢者施設や病院での家族の面会は一律に中止されていました。面会制限に伴い、高齢者が家族の顔を忘れてしまうなどの認知症状の悪化が懸念されていました。それは高齢者施設だけに限らず重い病気で長期入院を余儀なくされている方の家族にとっても面会ができないというのは非常に不安な状況だったのです。家族が入院している知人たちの話では、病院側か
つい1,2週間前のこと、ある知り合いからSOSのメールが来ました。物を取ろうとして転びかけた。その際、どうやら足首を捻挫してしまったようだ。遠隔をお願いできないか、という主旨である。すぐに返信メールでOKをしたものの、思い直して、電話で様子をお尋ねすることにした。案の定、痛みで思うように動けない様子。捻挫した足は腫れていませんかと問うと、“そうい言えば痛みばかりに気を取られていてので、腫れて熱を持っているのに気が付かなかった”。では、湿布か何かで冷やしてくださいとお伝えする。 “あいにく湿布薬は手元になく、氷で足首を冷やすのは難しそうなので、濡れタオルでもよいでしょうか?” では豆腐はありませんか?と問うと、“絹ごしならありま
「これからウイルス感染症とどのように付き合っていくのか」、ということについて皆がそれぞれの立場で考えざるを得ない夏となりました。 “ウイルス”というと、なんやら得体のしれなくて、見えないけれど、死に至らしめることもある?漠然としたイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。私もその一人でしたが、先日そのイメージを明快に解きほぐしてくれた記事を見つけました。 詳細は「ウイルス感染症との向き合い方」(p96‐97季刊うかたまVOL59 2020 農文協)に譲りますが、この記事によると「ウイルスは、宿主の細胞の機能を借りて存続しており、生物に依存する寄生体」と記しています。ウイルスは実は生物ではなく、自分の遺伝子を複製して子孫
この夏は感染と熱中症、自然災害関連のニュースでなんとなく気持ちが停滞しているという方も多いのではないでしょうか。そんな中7月16日の毎日新聞の朝刊にひっそりと、けれども目を引く小さな記事が出ました。 「ポジティブ思考 アレルギー改善」山梨大研究グループ 昔から言われている「病は気から」の科学的根拠にストレスによる体調不良については研究があるが、ポジティブ思考が体の免疫に良好効果をもたらすという研究報告です。今回それが初めて照明されたのだという。(7月16日毎日新聞、THE SANKEI NEWS 2020 7 5 オンライン) 花粉症や喘息、アトピ―などのアレルギー性疾患は精神的なストレスで症状が左右されることが周知の通りです
少しずつ街中に以前のような人の動きが見られるようになりました。ステイホームの要請中、それぞれが、今何ができるかを考えた期間であったのではないでしょうか。おうちでできるトレーニング、簡単で美味しくできる料理などの紹介も多々ありました。さて、この期間、我が家でハマったのがレモンマーマレード作りです。 すでにご存じの方もいらっしょると思いますが、今や“空前のレモンブーム”と言われています。レモンを使った様々なお菓子やレモン缶チューハイ、レモンサワー、レモン水、レモンのサイダーなどの飲料水からお酒に始まり、レモンの清涼感効果を狙ったデオドランド関連の商品まで多種多様な分野でレモン商品が発売されています。中でも興味深いのは、このレモンブ
今年の夏は暑さ対策と感染拡大の防止のためにこの2つをどのように舵取っていくかがテーマになりそうです。 マスク着用で熱中症に気を付けましょう、というニュースが最近頻繁に流れています。確かに日差しの強い中でのマスク着用は体感的にホントに暑い!屋内でも室温が上昇してくるとマスクを付けているのが不快になってきます。ジョギングなどスポーツをするとかなり辛いのではないでしょうか。サーモグラフィーで見ると、マスク着用で顔面周辺の温度はマスクなしに比べて瞬く間に高くなり、湿度も10%上昇するという報告があります。この夏スポーツメーカーなどはこぞって涼しいマスクを売り出す予定のようで、待ち遠しいこの頃です。 さて、“本当にマスク着用が熱中症のリ
先日政府の専門家会議が定義した“生活様式の変容”を今後生活の中に取り入れていく必要があるというニュースがありました。行動を変革するには意識の変革、あるいは意識の切り替えが伴わないといけません。 今、ウイルスに感染しないためには、どんな行動を取るべきかという指針はネットやTV、新聞などあらゆる情報ルートを通じで広がり、今ではほとんど知らない人はいないのではないでしょうか。しかしそれはどちらかと言えば、身体の外からくるウイルスの侵入を防ぐべき提示です。もう一歩踏み込んで、身体の内からウイルスの侵入を防ぐという意識の切り替えがそろそろ出てきてもよいのではないか、と思うのです。 では身体の内からウイルスの侵入を防ぐ、にはどうしたらよい