日本人半世紀ぶりの快挙 ショパン国際コンクール

日本人半世紀ぶりの快挙 ショパン国際コンクール

先日の日本人半世紀ぶりの快挙となったショパン国際コンクールに反田恭平氏と小林愛実さん2人が入賞という報道は今の抑圧された社会に明るい希望の光となったように思います。 同時に新型感染症による社会構造の変革が今回のコンクールで遅れを取っていたクラッシック界にオンライン化を導入させることになりました。その結果、世界で40万~50万のファンが今回のコンクールの配信に熱狂したのです。もちろんその本選の様子をYouTubeで見て、とても感動した1人になりました。 ショパンの協奏曲第一番を繊細で優雅で、一糸乱れることなく柔らかくすべらかな10本の指で奏でていく様子に気が付くと食い入るように見入っていました。それぞれの解釈で表現しようとされた

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良くなるということ

良くなるということ

何回くらいでよくなりますか? これは気功施療のお問い合わせの時や初回の施療後に必ずと言ってよいほど受ける質問です。 その度にこちらも少し返答に躊躇してしまうことになります。 お辛い症状や痛みがすぐに改善できればよいですが、こちらに来られる方のほとんどが病院治療やいろいろな他の施療をやりつくされて思うような結果が出なかったために、当気功センターに来られるというケースが多いです。 その時来られる患者さんの状態によって、施療効果がどのように現れるかは様々です。 最近お見えになった帯状疱疹後神経痛の方は、病院治療とペインクリニックで激痛を乗り越えてこられました。あまりの痛さで死んだ方がましだとさえ思った時期もあったそうです。なんとか今

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おばさんパワー  三原色の絵画教室

おばさんパワー 三原色の絵画教室

半年ぶりにやっと三原色の絵画教室が開催されました。年明けてから今日までまん延防止等重点措置から非常事態宣言となり、再度まん延防止重点措置へと移行していく中、まるでその流れに並走するかのように教室の開催がその都度中止になったからです。 半年ぶりに開けたパレットには乾燥して硬くなってしまった絵具が点在したままです。三原色で描く絵は、赤、黄、青、そして白の絵具を取り交ぜて自然界にある色とりどりの色を生み出していきます。ちょっとした色の配合具合と水の含み加減で同じ赤色を出すのでもピンク色になったり、桃色になったり、オレンジになったり、そこにはその人しか生み出せない色の世界が広がっていきます。残念ながら初心者にはなかなか思うような色を作

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私の父

私の父

私の父は満91歳である。脳血管障害で倒れたのは今から約30年以上前である。つまり30年以上自宅で療養を強いられる毎日を過ごしてきたことになる。 表具師として一家5人の生活を支えていた父は、得意先も増え、老舗旅館などの掛け軸や屏風などを任されるまでになっていた。仕事も充実してきて、さあ、これからという矢先だった。結局病気の後遺症で左手足の麻痺が残り、表具職を引退した。そして長い長い自宅療法の生活が始まった。父は倒れてから一度も自分の病気について、あるいは自分の不自由な生活に対する恨みや愚痴を家族に漏らしたことはない。 当時私は理学療法士として、父の不自由な手足を少しでも取り戻そうと躍起になっていた。父もそうであった、と思う。父は

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免疫が上がるということ

免疫が上がるということ

新緑が眩しい季節となりました。残念ながら今年も、春の溢れんばかりの陽気を親しい人と楽しむことはしばしお預けとなりました。 さて、気功施療を始めてから、患者さんからしばしば受けるご質問の1つに、“免疫を上げるにはどうしたらよいですか?”というのがあります。 今まさに猛威を振るっている新型感染症の予防として免疫を上げたいものです。 “免疫を上げる”という言葉は、イコール“健康になる”ための非常に便利な代名詞のように使われていますが、実はそれだけではありません。どうやらそれを問いかける患者さんにとっては、“健康になる”ことで、今抱えている嫌なことや煩わしさなどがすべて消えてしまうに違いない、と、そんな願望を込めた一種の魔法の言葉のよ

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コギー犬

コギー犬

一年で最も華やかな時期がやってきました。当センター裏の公園の白白蓮は、まるで雪の花が青空に向かっていっせいに舞い上がったかのような豪華さです 。街のあちらこちらに見える淡いピンク色は桜です。一雨ごとに満開へ近づいていくようです。個々のお家の門先に咲いている黄色の水仙も紫や赤や黄色のパンジーやマーガレット、少しクリームがかった深見のピンク色のボケの花たち。春はやはり心躍る時期です。とは言え自粛ムードは続いていいます。ちなみに今年もお花見の自粛による経済効果の打撃も深刻のようです。 そんな日々の生活に一つ楽しみがあります。通勤の途中に出会うコギー犬です。家の門の柵を背にしていつも寝そべっているのですが、そこにはちゃんと理由があるよ

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気功の遠隔で家族のケアを!

気功の遠隔で家族のケアを!

丁度昨年の秋頃、母親の気功の遠隔を依頼されている息子さんから電話がありました。―最近母親の右手があまり動かなくなってきているようなのですが。 はじめてそのお母様にお会いしたのは新型感染症が本格的に広がる前の昨年2月初旬でした。御年90歳をゆうに超えられており、その一年前に体調を崩されてからはほとんど寝たきりの状態でした。もともとその方には基礎疾患はなかったこともあり、初めて対面気功をしてそろそろ帰宅しようとした時、突然自力で布団からスっと起き上がり、「ありがとうございました」とお声を掛けてくださったのにはさすがの息子さんもびっくり。「今、自分で起き上がりましたね。今まで自力では起きられなかったのに」。 その後遠隔を続けていく中

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あけましておめでとうございます。

あけましておめでとうございます。

今年はいつものお正月という気分もなく、あっという間に仕事が始まったという方も多かったのではないでしょうか? そのスタイルも“テレワーク中心”ということで昨年以降少しずつ今までのライフスタイルを行動変容せざるを得ない状況が続いています。行動変容ということでは、AST大阪気功センターにいらっしゃる患者さんも、最近対面施療から遠隔に切り替えられる方が増えてきました。車でお越しの方はいつも通りお越しになっておられますが、どうしても公共交通機関などを利用される方はやはり不安が先立つからです。 基本的には対面施療も遠隔施療もその効果が変わるということはありません。ただ対面施療のメリットは、実際に患者さんのお顔を見ながら、症状のある箇所を実

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例年の秋とは違う、もう一つの秋

例年の秋とは違う、もう一つの秋

例年なら、本格的な冬を迎える前の鮮やかな紅葉で心躍るひと時。 今年は仕事やお商売の形だけでなく、日常生活の在り方、休日や余暇の楽しみ方までもが新型感染症の影響で大きく変わらざるをえない状況になりました。 政府が勝負の3週間と位置付けた先の週末は、お出かけを近場の公園などで済ませた方も多かったのではないでしょうか。 さて、久しぶりに緑地公園へ紅葉を見つけに外に出て見ました。残念ながら赤や黄や茶など色とりどりとまでは言えないにしても、たくさんの秋の気配を感じることができました。道端に落ちているたくさんのどんぐり、池に向かって伸びている木の枝の上で、微動だにせず、しゃんと背筋を伸ばして佇んでいるサギ、池でのんびり泳いでいるカモの姿は

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オンライン面会と遠隔気功での気のコミュニケーション

オンライン面会と遠隔気功での気のコミュニケーション

この10月22日厚生労働省は高齢者施設の面会制限の緩和する方向に向けての条件を示しました。 新たな感染防止策や地域の状況に応じて、高齢者の重症化リスクなどの問題など不安要素はいくつかありますが、入所者の方や家族側にとってひとまず安堵できるニュースだったのではないかと思います。これまで新型感染症対策として、高齢者施設や病院での家族の面会は一律に中止されていました。面会制限に伴い、高齢者が家族の顔を忘れてしまうなどの認知症状の悪化が懸念されていました。それは高齢者施設だけに限らず重い病気で長期入院を余儀なくされている方の家族にとっても面会ができないというのは非常に不安な状況だったのです。家族が入院している知人たちの話では、病院側か

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