ある“終活”の形

ある“終活”の形

今でこそ“終活”という言葉はそう珍しくなくなりましたが、その言葉を聞くたびに思い出す人がいます。 今から10数年前のこと、78歳のある老紳士がAST気功を始められました。 背筋はシャンと伸びており、いまだ現役でバリバリお仕事をしていても不思議ではないような風格のある方です。 AST気功の本を読んでみて、残りの人生をこれに懸けたいと思いました。 実は、と彼は更に話を続けられます。 私は会社をつぶしてしまいました。その時大勢の社員に大変迷惑をかけてしまったのです。 社員のためにも、残りの人生を人の役に立ちたいと思うのです。 その老紳士はその言葉通り、2年間一度も休まず研修会に参加され、見事気功師の資格試験に合格されました。 さあ、

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シリーズ気を感じる⑷ 軟骨にまで意識を広げる

シリーズ気を感じる⑷ 軟骨にまで意識を広げる

気功は常に“意識”と連動している、と考えています。では“意識”とは何でしょうか?仮に今、誰かの視線を感じた、というようなシチュエーションを考えてみてください。この場合の“感じる”は、視線を“意識した”とも言い換えることができます。 何かを感じるには、そのための感覚を研ぎ澄ますことが必要となってきます。 例えば、数ミリ単位のねじを作る職人の方の指先は、おそらく練習に練習を積み重ね、血もにじむような鍛錬をされたことで、一寸の狂いを許さないセンサーを身に付けられたのではなかと思います。 感知させるもの、それが意識です。 つまり、“意識とは培うもの”、あるいは、学習して身に付けるものなのです。 ここで確認したいことは、意識は“イメージ

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チリ、アカを取って捨てるとラクになる-目の場合-

チリ、アカを取って捨てるとラクになる-目の場合-

  今、日常生活では一日たりとも欠かせなくなったスマホやパソコンなどのOS機器。中には一時も欠かせない人も。そんな人を煩わせるのが、ドライアイです。 画面に集中しすぎるあまり、まばたきの回数が減ってしまって、目が乾燥してしまうからです。 最新の研究に、まばたきを我慢してドライアイをチェックするという報告がありました。平均12.4秒以上目を開けていられなければ、あなたはドライアイの可能性があるようです。一度時間を計って試してみてください。意外と12秒以上というのは長く感じる人が多いのでは。 気のチリ、アカ(マイナスの気)を取って捨てると 楽になる もっと取って捨てると      よく見える 更に取って捨てると 大きな目

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免疫力を上げる⑴

免疫力を上げる⑴

先日、次のような質問を受けました。 AST気功で、免疫を強くするにはどうするのか? 気功というと、一般的になんとなく体に良いもの、気持ちが良いもの、などのイメージを持たれるようです。まして体に良いものなら、なんとなく免疫も上がるのでは、と連想してしまう人もいらっしゃるようです。 しかし、健康に関することを“なんとなく”の判断基準で済ませてしまうものほど危ないものはありません。そこで、免疫を上げるとはどういうことかと考えてみました。 まず、免疫が弱くなっているのでは、と自覚するような状態はどのようなものか、です。 例えば、 風邪を引きやすい、 関節の節々などに痛みが出る、 血圧が上がっている、 手足が冷たい、体温が下がる、 体が

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新年おめでとうございます。

新年おめでとうございます。

今年は年号も新たに変わる年です。 その時代の時々に応じて、日々変化していくものもあれば、柔軟に対応、調和していくもの、あるいは、その変化に抗おうするものなど、さまざまあります。 一見、変化していないように見えても、これから新しい時代が産み出していく風潮、パッション、思想などが、良きにしろ、悪しきにしろ、刺激となり、揺さぶりを掛けます。 その中で、常に、その時代に合ったものに変容、調和して、その時代を豊かに健全に導いていけるものが、これからの時代の先端を走ってほしいと望みます。 それらは決して、便利なもの、簡単なもの、すぐに手に入るもの、あるいは、新しいもの、新しい発見だけがそうであるものとは限りません。 古から伝わってきた言葉

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シリーズ気を感じる(3) 気をセーブする

シリーズ気を感じる(3) 気をセーブする

前回“場の気を感じる”ことのお話をしました。 その時、居合わせた場の気と共鳴をして、気持ちよい流れに乗るということでした。今回はその反対で、共鳴したくない気の流れをセーブすることについてです。 実はAST気功に来られる方の中に、人ごみの中にいると、ひどい頭痛になるとか、胸がムカムカしてくるとか、胸がドキドキしてくるなど、という症状を訴える方が少なくありません。 ASTでは、自分の体の回りに気が回っていると考えています。 体調がよくて、心も体も充実している時は、体の回りの気も活性化しています。ところが、体調が良くなかったり、思い悩んでいる場合は、この気の廻りが停滞しています。 なんとなく体調がすぐれないような時に、大勢の人が共鳴

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スマホ腱鞘炎(2)

スマホ腱鞘炎(2)

前回、親指の腱鞘炎をこじらせてしまった患者さんのお話をしました。その要因の1つに“ストレス”がありました。今回は、そのストレスに対してASTではどのように対応していくかをお話したいと思います。 通常、強い痛みがある場合や、痛みが慢性的に続く場合、まず考慮しなければいけないのが、精神的な要因です。痛みがストレスとなって、患者さんを精神的に追い込んでいる場合が少なからずあるからです。 ストレスが体に及ぼす影響は無視できません。ストレスが続くことより、副腎よりストレスホルモン(コルチゾール)が分泌され、ストレスに対して体は対処しようとします。 それが慢性になると、さすがに副腎は疲れてきます。ストレスホルモンの産生が追い付かなくなり、

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スマホ腱鞘炎(1)

スマホ腱鞘炎(1)

ラインやメールは日常生活の中で欠かせないものです。その便利さとは裏腹に、メールなどのやりすぎで、“スマホ腱鞘炎”と呼ばれる症状が増えています。いわゆる“親指の腱鞘炎”のことで、『ドケルバン病』とも言います。 今のスマホは、以前の携帯に比べて、大きさも重さも大型化してきています。それを右手で持ちながら、長時間右の親指で文字を打つとなると、親指や手首にかなりの負荷が掛かることになります。 “スマホ腱鞘炎”は、ひと言でいうと、親指を伸ばしたり、外へ広げたりする短母指伸筋腱と長母指外転筋腱とその腱が通る腱鞘の炎症です。 『腱鞘』とは、手首の甲の母指側にあるトンネルのようなものです。その中に親指を動かす腱が通ることで、親指から逸脱しない

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シリーズ気を感じる(2)場の空気を感じる。

シリーズ気を感じる(2)場の空気を感じる。

月に1回、気分転換も踏まえて、3原色を使った絵の教室に通っています。 先日、絵の先生が次のようなお話をしてくださいました。 「同じ絵のクラスでも、全く雰囲気が変わってしまうことがあるんですね。 その時の生徒さんの雰囲気もあるでしょうけど。その場がスムーズに流れていく日もあれば、なぜか、思うように流れていかない日があります。」 皆さんにもそんな体験がありませんか? 何か催しなどの主宰をされたことがある方なら、きっと、その“スムーズに流れていく感じ”、あるいは“何かうまく流れていかない感じ”がお分かりだと思います。 私達は、それを“場の気”を感じると言います。 あの人が来ればいつも賑やかで楽しくなる、という人がいませんか? その人

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